価格発見とは、ある資産の共通価格を決める行為のことです。それは公認された取引所で売り手と買い手が取引の交渉をするたびに発生します。先物市場はとても効率的で、情報は瞬時に伝わるため、すべての参加者は今の買値と売値がいくらかがわかるようになっていて、かつその価格はグローバルに刻一刻と更新されています。
価格発見とは買い手と売り手の価格交渉の結果、言い換えれば需要と供給がバランスした結果であり、先物市場では1日に何千回も発生しています。
価格がこのようにオークション形式で決まるということは、参加者が公正かつ効率的に取引できるということを意味しています。例えば、トウモロコシ先物(ZC)を取引しているヨーロッパのトレーダーもオーストラリアのトレーダーも、それぞれの取引システムを使いながら同時に同一の気配値を見ることができており、公明正大な取引が行われているのです。
先物市場の買気配と売気配は、その時の需給のバランスや世界中のニュースによって常に変化します。どんなニュースでも特定の資産の需給に影響を与える可能性があるため、買い手と売り手は市場で取引を行うたびに、そうした変動要因を反映するように希望価格を調整します。そのため、価格は常に上下するのです。
それはトレーダーにとってどんな意味があるのでしょうか?
自分のスクリーンに表示される価格は信頼できるもので、また同時にその商品を取引している人すべてが等しく得られる最良かつ同一の価格だということを意味します。1枚の注文を出す個人トレーダーも100枚の注文を出す機関投資家のトレーダーと同じ扱いであり、どちらも同じ価格で売り買いすることになります。
こうした公開オークションの仕組みによって、入手可能なすべての情報がその時点の価格に織り込まれています。それが、マーケットをより効率的にし、時間と共に約定されていく先物価格の信頼性を高めているのです。
その結果が、公正で効率的かつ透明性の高い市場価格の発見の場としてのグローバルな先物市場なのです。