値幅制限とサーキットブレーカー制度の理解

制限値幅とサーキットブレーカー制度は今日の市場でどのように機能しているか

CME グループでは、市場が不安定な状況でも効率よく、かつ、秩序正しく稼働し続けるためのいくつかの措置がとられています。商品別に特定の価格変動制限を設けることにより、市場が一定時間内に大きく動き過ぎたり、速く動き過ぎることを制限する手助けが取引所にはできます。

このページでは、CMEグループが今日使用している制限値幅やサーキットブレーカー制度、その他のツールの例をご紹介します。

制限値幅

制限値幅とは、各取引セッションにおいて取引可能な先物取引の値幅です。制限値幅や制限値幅に到達した際の措置は、商品により異なります。価格制限が拡大されるまで一定時間停止する市場もあれば、各取引所の規則に基づいて終日取引が停止する商品もあります(例えば、穀類先物は日ごとのハードリミットがあります)。

株価指数商品の制限値幅とサーキットブレーカー制度
米国株価指数先物市場には、様々な自動的なセーフガードが導入されており、その一部は現物株式市場と連動しています。

CME グループの米国株価指数先物には、米国の夜間について7% の制限値幅があり、その制限内においてのみ取引が継続されます。夜間取引中に市場が7% 上昇または下落しても市場自体は開き続けますが、取引は制限値幅の範囲内でしか行えません。

日中の取引では、市場全体にサーキットブレーカー制度が適用されます。これは値幅制限の一種で、市場がリセットするのを助けるために取引を一時停止するものです。CME グループの米国株価指数先物市場は、7%、13%および20%で発動される現物株式市場のサーキットブレーカー制度と連動しています。7% および13% のサーキットブレーカーが発動されると取引が15分間中断されますが、20% のレベルに達すると終日取引終了となります。詳細は以下を参照ください。

株式市場制限値幅 についてのよくある質問事項

原油商品のサーキットブレーカー
エネルギー市場では、ダイナミックサーキットブレーカーを採用しています。つまり、価格の変動可能な幅は、変化し続ける直近60分間のルックバックウィンドウを基準に常時リセットされ続けます。この時間に市場が15%上下すると、2分間の取引中断となります。

原油商品の制限値幅を見る

 

制限値幅とサーキットブレーカー現行水準

市場ごとないしは個別商品ごとの制限値幅およびサーキットブレーカーのアップデートについては下記をご参照ください。

取引所規則第589条が定義するサーキットブレーカー制度および制限値幅

現在適用中の制限値幅およびサーキットブレーカー

 

サーキットブレーカー制度

サーキットブレーカーとは、一連の制限値幅のことで、そこに到達すると市場をリセットするために取引が一定時間にわたって中断されます。CMEグループの運営する各市場には二種類のサーキットブレーカーがあります。

従来型のサーキットブレーカー

従来型のサーキットブレーカーとは、特定のCMEグループ商品について参照価格(通常は清算価格)を基準に設定される上下の一連の制限値幅です。サーキットブレーカー制度が適用されると、次のレベルのサーキットブレーカーが作動します。株価先物市場のように従来型のサーキットブレーカー制度が適用される商品は、先導的(プライマリー)限月取引と連動的(アソシエイト)限月取引に分けられます。

  • 先導的限月取引: CME グローバル・コマンドセンター (GCC)の定める、基準となる中心限月取引
  • 連動的限月取引: 先導的限月取引でサーキットブレーカーが発動されると、連動的限月取引もすべて先導的限月取引と同様に扱われます。連動的限月取引にも独自のサーキットブレーカーが発動されることはありますが、先導的限月取引の場合のように他の限月取引に影響を及ぼすことはありません。

サーキットブレーカーについてのビデオを見る

ダイナミック・サーキットブレーカー

ダイナミック・サーキットブレーカー (DCBs) は従来型のサーキットブレーカーと似ていますが、一日を通して市場と共に変動します。DCBs は、定められた時間的間隔内(通常は1時間)に対象商品について認められる値動きの上限と下限を定義します。

サーキットブレーカーのレベルを計算するために使用される各商品独自の指定値が定められており、通常は直前の決済価格に対する百分率で表されます。

ダイナミック・サーキットブレーカーの詳細 はこちら

ダイナミック・サーキットブレーカーについてのよくある質問事項 はこちら

 

ベロシティロジック(一定時間での急激な価格変動)

ベロシティロジックは、CME Globex市場で極度の短時間内に重大な価格変動が起きそうな事態をモニターします。ベロシティロジックは、市場の信頼を保持するために、プライスバンドと組み合わさって機能します。

プライスバンドが先物価格の大きすぎる変動をモニタリングするのに対し、ベロシティロジックは先物価格の短時間における過剰な変動をモニタリングします。既定の過去一定時間の高値と安値により計算します。

ベロシティロジック違反が生じますと、当該先物市場およびすべての関連オプション市場は一時的に中断されます。

ベロシティロジックの詳細を見る

 

プライスバンド(入力できる注文価格幅)

プライスバンドは、制限値幅と似たメカニズムで、既定の制限値幅や注文価格幅を超えた注文を拒否するものであり、ボラティリティーの有無にかかわらず、先物およびオプション市場の秩序を維持するためのものです。注文価格幅は、商品ごと、かつ機動的に、最終取引価格に一定の幅加減して計算されます。もし市場が一方向に素早く動いた場合、入力できる注文価格は機動的に調整されます。

プライスバンドについての詳細

 

お問い合わせ先

CME グローバルコマンドセンター

CME グローバルコマンドセンター(GCC)は、米国中部時間の日曜午後2時から金曜午後4時30分まで、24時間体制でカスタマーサポートを提供します。

  • 米国:+1 800 438 8616
  • 欧州:+44 20 7623 4747
  • アジア:+65 6532 5010

実際のお取引について以外の一般的なお問い合わせは、メールにてGCCまでご連絡ください。

その他詳細は、GCC サポートぺージをご覧ください。

クリアリング

清算関連の問題に対するサポートは、下記までご連絡ください。

OTC 関連サポート

  • 米国: +1 312 338 7112
  • 欧州: +44 20 3379 3199
  • アジア:+65 6593 5592

上場先物およびオプション関連サポート

  • 米国:+1 312 207 2525
  • 欧州: +44 20 3379 3198
  • アジア: +65 6593 5591

その他の清算に関する一般的なご質問は、メール にてクリアリング・クライアント・サービスまでお寄せください。

CME グループについて

世界の市場参加者はCME グループの国際金融市場への公正かつオープンなアクセスに厚い信頼を寄せています。CME グループの中核はCME、CBOT、NYMEX、COMEXの4つの主要取引所で、世界を代表するベンチマーク銘柄や地域特有の成長商品など、すべてのアセットクラスを網羅して幅広く提供しています。これらの取引所は信頼性と専門性により裏付けられた、世界を先導するデリバティブ市場として機能しています。