CME原油等指数(CPI)は、CMEグループのニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されている流動性の豊富なWTI、RBOBガソリン、超低硫黄ディーゼル(ULSD)の先物契約に基づいています。CPIは、流動性が豊富で厚みのある原油および石油精製品市場へのアクセスを可能にするために特別に設計されています。これらの主要エネルギー・ベンチマークを取引する関心がアジア太平洋地域で高まっていますが、CPIはその関心に応えるものとなっています。米国からアジア(特に日本)への原油輸出量は日量140万バレルに達しており、世界のエネルギー市場におけるアジアの役割は一層高まっています。

 CPIはその構成からして、投資家が先物契約を通じた多様な現物エネルギー商品へのエクスポージャーを獲得することを可能とします。

米国のエネルギー価格のボラティリティは依然として高水準

 世界的なパンデミックの影響は、2020年の大半だけでなく2021年に入っても、世界のエネルギー価格に波及し、2018年および2019年当時の価格と比較して上昇しています。原油、石油精製品ともに、エネルギー価格のボラティリティが上昇した要因として、需要見通しが不透明だったことが挙げられます。2021年1~6月期のWTI原油先物価格の平均は、原油需要の回復を反映して1バレル63ドルとなり、前年同期の1バレル37.50ドルに比べて上昇しました。

図1:米国のエネルギー価格のボラティリティ

 CPIは、CMEの主要な石油商品の流動性の高さを享受しており、世界中で最も活発に取引されている原油ベンチマークであるWTI原油先物についても高いエクスポージャーを有しています。CPIの構成先物銘柄の取引高はここ数年間で増加しています。各主要ベンチマークの総取引高は、先物市場の厚みと豊富な流動性を反映して、2010年以降、約5%の年平均成長率で増加しています。

 同指数の構成銘柄の指数配分は、投資家にとって原油市場および石油精製品の両市場へのエクスポージャーを持つことを可能としていますが、双方ともアジア市場とは関連性があります。

表1:CPI構成先物銘柄の構成割合

CMEグループでのシンボル

先物銘柄

CPIにおける構成割合

CL

WTI原油*

72%

HO

NYMEX 超低硫黄ディーゼル

15%

RB

NYMEX NY RBOBガソリン

13%

*ニューヨーク原油

 これらNYMEXの先物銘柄3種の一日あたり総取引高は、通常100万枚を超えており、CPIを強力に下支えしています。CPIは流動性の高い先物ベンチマークで構成されているため、企業はCPIをどのように取引戦略に組み込むかという投資判断を安心して下すことができます。

 上記先物の一日あたり総取引高は、2021年第1四半期の平均140万枚に続き、第2四半期は120万枚となりました。

図2:CME原油等先物の出来高は高水準を維持

世界的に重要なエネルギー・ベンチマーク

 WTI原油先物は、世界で最も活発に取引されている原油ベンチマークであることを反映し、CPIにおける構成割合が72%と最大です。米国産原油の輸出は、はアジア市場との関連性がきわめて高くなっており、アジアの精製業者が扱う米国産原油の処理量は増加傾向にあります。また、アジア時間帯の取引高も増えており、現在ではWTI原油先物の一日あたり取引高の約20%を占めています。

 このWTI原油と一緒に構成銘柄となっているのが米国の主要な石油精製品ベンチマークであり、投資家はRBOBガソリンと超低硫黄ディーゼル(ULSD)へのエクスポージャーを獲得することができます。RBOBガソリン先物は世界で最も流動性の高いガソリン先物契約であり、ULSDは主要な低硫黄留分ベンチマークの一つです。RBOBガソリン先物とULSD先物がCPIに占める割合は、それぞれ13%と15%です。

CMEグループは、世界を先導する最も多彩なデリバティブ市場で、 4つの公認取引市場で構成されています。各取引所の上場銘柄と規則に関する詳細は、CMECBOTニューヨーク・マーカンタイル取引所 (NYMEX)ニューヨーク商品取引所 (COMEX)の各リンクをご覧ください。

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