取引所規則第576条「Globex端末オペレーターの識別」は、個々のGlobex端末オペレーターに対し、取引所によって個別認識されるために個別のオペレーターIDを取引所に伝達することを求めています。CME iLinkの場合、オペレーターIDは取引所の清算会員会社(清算会員)、その契約ベンダーまたは指名された受託者、さらに状況によってはCMEグループのGCC(Global Command Center)によって発行されます。
オペレーターIDとは、CME Globexに接続してメッセージを送信する当事者を個別認識するためのユーザーIDです。CME Globexへのアクセスを保証するのは清算会員であり、清算会員はそのために発行されたオペレーターIDの独自性を保証する責任を負っています。
CME Globexに送信される各メッセージには、メッセージを送信したかまたは送信させた、個別のオペレーターのまたはそのチームのオペレーターIDが反映されていなければなりません。いかなる場合であっても、他人のオペレーターIDを使用してはなりません。
CME Globexでの取引では、匿名性が担保されています。メッセージに反映されたオペレーターIDは、他の取引参加者には表示されません。
個人で、複数のオペレーターIDを所有することは可能です。ただし、各清算会員が特定のオペレーターIDに割り当てられた個人を個別に識別できる必要があり、チームオペレーターIDの場合、そのヘッド・トレーダーとチームメンバーを認識できなければなりません。
非開示のオムニバス口座を通じて取引する参加者に対して発行されるオペレーターIDについては、清算会員は市場規則に基づく要請があった場合、こうした口座で取引している個人やチームに関する個別情報を提供し、またはこうした口座にその提供を要請できる環境を整えておく必要があります。
市場規制部門によるオペレーターIDの検査は、以下の様な違反行為の検出を主眼としています。
- 登録情報の欠損や誤り
- 個別のオペレーターが特定可能かどうか
- オペレーターIDの不正使用、例えば:
- 複数のオペレーターによる同一IDやデフォルトIDの使用
- 無届でのオペレーターの交代
- 本番環境でのテスト使用
- 清算会員レベルでの重複
- 無効なオペレーターIDフォーマット
- 不正確なマニュアル・オーダー・インジケーター
これらはオペレーターIDについての説明の一部にすぎません。オペレーターIDに関する公式な取引所規則ガイダンスについては、市場規制部門のアドバイザリー通知をご参照ください。