S&P500種株価指数先物のオプションを取引する

  • 16 Nov 2016
  • By CME Group

1. S&P500種株価指数に関連するプロダクトでは、売買高、価格発見、テクニカル水準への反応などで、先物市場が先行している。

Eミニと通常のS&P先物を合わせた売買代金総額面は、1日当たり2000億ドルに達する - S&P指数採用の500銘柄の取引総額を60%上回り、この指数に関連するETFの取引総額の9倍となっている。

S&P先物は1日のうち23時間にわたって取引が可能であるのに対して、現物指数の価格は同6時間半しか算出されない。実際、先物の売買代金は、立会場取引が始まる前の段階で既に、関連EFTの日中取引総額を超える水準に達している。

また、S&Pに関する価格動向のテクニカル・レベルは、現物市場ではなく、先物市場の動向に基づいている。リスク管理のツールとしてグルーバルに利用され、1日を通して市場の目を集める先物のオプションは、取引妙味も高いプロダクトとなっている。

2. 多くの取引戦略において、現物決済はより効果的な最終決済方法となっている。

先物オプションでは、期間満了まで、この方法によってデルタが一定に維持される。イン・ザ・マネーのオプションは、最終決済で先物のポジションに転換されるのである。また、アウト・オブ・ザ・マネーは権利放棄(消滅)として処理される。一方、現物オプションの最終決済は現物決済ではないため、デルタを維持するためには、新規に現物ポジションを用意する必要がある。もちろんその場合、執行価格などの取引リスクが生じることになる。

先物オプションは、原市場である先物市場における30秒間のVWAP(出来高加重平均価格)を基準価格として決済される。先物市場の日中取引レンジに内包された、現実性を伴った決済基準が用いられている1

1週間や月末を対象にしたオプションでは、権利行使を自動的に行うことで、市場の透明性が高められている。投資家には、オプションの権利行使に関する不透明性が排除されているのである。

3. 市場シェア29%という無視できない事実

CMEに上場されているS&P500の先物は、過去5年間で年平均28%の成長を続けており、CBOEで取引されている現物オプションに対して、29%超の市場シェアを維持している。2016年第3四半期、S&P500指数のEミニ先物オプションは日中売買高平均で56万0433 枚、通常先物は同4万5536枚を、それぞれ記録している。

値幅を開けすぎない様に設定された行使価格、そして、毎週水曜日を満期日とするオプションなど、年間に100以上の満期日が用意されているS&P500先物オプションは、投資家がそれぞれに持つニーズに細かく対応できる設定となっている。 さらに、全てのオプションは単一取引所での取引であり、複数の取引所に分散されることはない。

4. 現物に比べて、先物の建玉ポートフォリオは資金効率が高い。

先物を使ったヘッジと先物オプションは、それぞれの建玉リスクをネット化(相殺)することで、証拠金の大幅な減額が期待できる。建玉リスクを集約することで証拠金を一本化し、維持証拠金も調整される。最終決済で先物のポジションに転換されるというオプションの設定では、満期日に現物株のバスケット取引を必要とする場合に比べて、必要となる証拠金/資金はこれを大きく下回る。

5. CME Globexでは、S&P指数のEミニ先物オプションで1日23時間、30社のマーケットメーカーが流動性を提供している。

米国時間以外の取引が1日に5万2000枚に達するこの市場では、価格動向に影響を与えるニュースがこの時間帯に発生した場合でも、投資家には取引可能な市場流動性が担保されているのである。

電子取引やスタンダードのオプション・モデルを使ったEミニ先物オプションの取引は1日を通じて可能であり、さらに米国時間帯には、オープンアウトクライ方式による、立会場での取引執行も可能となっている。


1 現物指数のSOQ(特別清算指数)で、先物と同様に最終決済される四半期オプションは例外 2016年9月30日までのデータに基づく

 

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